■日時: |
平成18年10月15日(日)午後3時開演(2時開場)※終了しました。
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■場所: |
武田神社能楽殿「甲陽武能殿」(山梨県甲府市古府中町2611) |
■演目: |
●仕舞「天鼓」 観世 喜正 |
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●仕舞「井筒」 観世 喜之 |
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●狂言「柿山伏」 山本泰太郎 |
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●能「敦盛」 佐久間二郎
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■敦盛
一ノ谷の合戦に於いて、若干十六歳であった平敦盛を討ち取った熊谷次郎直美(ワキ)は、戦の世のはかなさを感じ、出家してその名を「蓮生」と名乗った。その後、敦盛の菩薩を弔うため再び摂津の国(兵庫県)一の谷に下ると、そこへ、どこからともなく美しい笛の音が聞こえ、数人の草刈男(シテ・ツレ)がやってくる。やがて蓮生は、草刈達と共に笛の話などをして打ち興じるが、そのうち一人の男を残し、他の草刈達は皆帰ってしまう。ただ一人その場に残った男に、蓮生がそのわけを尋ねると、自分は敦盛の縁の者であるとだけ伝え、「毎日毎日夜の弔いに感謝します。」と言い残し、草の陰に姿を消していく。(中入り)
先ほどの男こそ敦盛の化身だと確信した蓮生は、夜もすがら経を唱え、その菩薩を弔うと、そこへ在りし日の武者姿となった平敦盛の霊(後シテ)が現れる。そして、かつての隆盛を誇っていた平家の栄枯盛衰の様や、一ノ谷に陣を張ったその夜、城内に於いて笛を奏でながら舞を舞ったことなどを物語り、戦の前夜そのままに舞(中ノ舞)を舞う。やがてひと時の夜遊び見せた敦盛は、一ノ谷で直実に討ち取られた時の様子を再現してみせ、今こそ昔の敵に巡り会えたと、一度は蓮生(直美)に刃を向けようするが、弔いの力でその恨みも消え、今ではもう敵ではないことを述べると、重ねての回向を頼み消えて行く。
平家物語「敦盛最期」を題材に、その「後日談」としてつくられたのが、能「敦盛」である。
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